高級時計とポップカルチャーを融合させるという斬新なアプローチは、瞬く間に注目を集めるに至った。

同ブランドがディズニーのキャラクターウォッチを発表したのは、1984年のMontres et Bijoux展でのこと。高級時計とポップカルチャーを融合させるという斬新なアプローチは、瞬く間に注目を集めるに至った。

 搭載するムーブメントは、ルイ・ヴィトンの複雑機構を手掛ける工房、ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトンによるものだ。ミニッツリピーターとジャンピングアワー、レトログラード式の分表示を搭載し、かつての同ブランドを象徴する独創性が、復活後も健在であることを示している。このムーブメントにより、ミッキーマウスの右腕が大きく弧を描いて分を表示し、60分を数えると同時に3時位置の小窓の数字が瞬時に切り替わる。ミニッツリピーターを起動させれば、澄んだチャイム音によって時刻を知ることが可能だ。

参考記事:https://www.kigyou.net/company/corp7155

複雑な時刻表示に加え、ミニッツリピーターを搭載した手巻き式ムーブメント。ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトンの職人が、開発と組立を担う。ハンマーやガバナー等が作動する様子、受けに施された面取りやコート・ド・ジュネーブ等の仕上げは、シースルーバックから鑑賞することができる。

 ブランドの復活にあたって欠かせなかったのは、1980年代にジェンタとチームを共にした時計師、ミシェル・ナバスとエンリコ・バルバシーニの存在だ。この2名の監修によって、ジェラルド・ジェンタブランドは、名実ともに現代によみがえったのだ。


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